宿場を歩く例会御案内


「ヤジさん・キタさん五十三次の旅」や「参勤交替の大名行列」で知られる旧東海道は、関ヶ原を制した徳川家康によって作られました。それから400年余り、現在でも川崎から箱根に至る神奈川県内の東海道には所々にかつての面影を残す場所や歴史的な史跡、更には数々の伝説・物語・秘話などが残っています。

2020年度は、4月の保土ヶ谷宿を皮切りに、遊行寺の門前町の藤沢宿、相模川を越え平塚宿へ、旧吉田邸の復元なった大磯宿、城下町小田原宿、石畳の箱根、東海道の起点に戻ってお江戸日本橋、品川宿から六郷川を越え、順を追って神奈川宿へガイドと共にたどります。

 

なお8月は暑中のためお休みとしています。


日本橋から箱根までの宿場を中心に歩く月例会です。

第一例会 毎月第2土曜日(当日参加可)

第二例会 第一例会の次の木曜日(予約必須)

第三例会 第二例会の次の日曜日(予約必須)

下記は概要です、変更される事があります、詳細は各月のご案内をご覧下さい


2020年度例会概要


4月11日・16日・19日

権太坂を越えれば武蔵・相模の国境 保土ヶ谷宿 

美しい海岸線と分れて保土ヶ谷宿から戸塚宿へは、行き倒れも出るほどのきびしい難所「権太坂越え」が待っていました。相鉄天王町駅付近に残る帷子橋跡や、金沢八景への分岐点であった金沢横丁、軽部本陣などが残る保土ヶ谷宿内を経て権太坂を上り、立場で賑わった境木地蔵から品濃一里塚などを訪ね歩きます。

5月9日、14、17日

ヤジさんも泊った最初の宿泊地 戸塚宿

江戸から約10里(41km)、5番目の宿場、戸塚宿は品濃坂と大坂の間にあって、宿泊地として賑わいました。旅篭の数も小田原に次いで多く、又、鎌倉道、大山道の分岐点でもありました。

広重の浮世絵でおなじみのこめやの大橋、清源院、沢辺本陣跡や富塚八幡宮など宿内の旧蹟から大坂を越えて歩きます。

 

6月13日 、18日、21日

遊行寺と小栗判官や義経伝説の里 藤沢宿

遊行寺の門前町藤沢宿は、大山道、江の島道の分岐点でもあったので大山参りや江の島詣での旅人でにぎわいました。又、義経伝説などの言い伝えとその旧跡も多く残っています。JR藤沢駅から遊行寺、江の島道との分岐点大鋸橋、本尊の阿弥陀如来三尊が有名な常光寺、白旗神社など義経史跡を歩きます。 

7月11日 、16日 、19日

馬入川と高麗山に挟まれた宿 平塚宿

船渡しの馬入川を過ぎて平塚宿内に入ると、次第に大磯寄りの高麗山が大きくなってきます。かつて、山越えと間違えた旅人が、平塚宿で泊ってしまったという話も残っています。仁徳天皇創建といわれる平塚八幡宮から、番町皿屋敷のお菊さん、平塚の地名の元となった政子、曽我十郎の恋人虎御前など女性たちの面影をたどって大磯まで歩きます。 

9月12日、17日、20日

曽我伝説と藤村邸など明治の旧跡が残る 大磯宿

街道筋に美しい松並木が残る大磯宿は、鎌倉時代にもにぎわった所です。曽我十郎の恋人虎御前の伝説も数多く残っています。又、明治の頃は、著名人の別荘地として発展しました。JR大磯駅付近の妙大事を皮切りに、藤村ゆかりの地福寺から虎御前の延台寺、藤村旧邸、鴫立庵を経て、復元された旧吉田邸などを訪ねます。 

10月10日 、15日、18日

徒歩渡しの酒匂川とにぎわう城下町 小田原宿Ⅰ 

箱根連山を眺望しながら人足の肩に担がれて渡る酒匂川の川越えは、旅人が江戸を立って初めて経験するものでした。鴨宮から巡礼街道を歩き、飯泉観音から酒匂川へ、当時の情景を思い浮かべて川を渡ります。

又、小田原攻めの家康陣場から、篠曲輪から、小田原城下をたどります。 

11月14日、19日、22日

早川の流れを辿って板橋へ 小田原宿Ⅱ

小田原城を後に、箱根越えに向かう旅人が早川の流れに沿って昇っていきました。北条五代、大久保忠世、稲葉正則が君臨した小田原城下、明治になってからは、元勲山縣有朋などの要人が、別荘を構えた板橋を経て三枚橋、早雲寺まで歩きます。

12月12日、17日

名だたる難所は箱根越えと箱根の関所 

箱根東坂は、江戸時代の面影の残る険しい石畳道です。つらい登りを終えると眼下には芦ノ湖、箱根神社が一望できます。たどり着けば関所でのお改めが待っていました。

箱根湯本駅から甘酒茶屋までバスでまで移動、そこから石畳の旧道を上ります。

途中、関所を破り断罪されたお玉の秘話を辿り、芦の湖畔の賽の河原、杉並木などのガイドを聞きながら関所まで歩きます。 

1月9日、14日、17日

旅の始まり“お江戸日本橋七つ立ち”

かつては浅草と並んで江戸最大の人通りがあった日本橋、“お江戸日本橋七つ立ち”と歌にも謳われた旅の始まりの場所でもありました。又、荷駄や書状は、伝馬制度によって運ばれ、伝馬町に集められました。日本橋から銀貨鋳造の役所のあった銀座を経て、汽笛一声が響いた旧新橋停車場まで歩きます。江戸から東京への変貌ぶりと、どっこい生きてる老舗の数々をご紹介します。

 

2月13日、18日、21日 

旅の送り迎えの拠点 品川宿 

品川宿は日本橋を出て最初の宿場、海を目の前にして、送迎の人で大いににぎわった所です。

江戸に入る大名行列はここで休憩して身支度を整えました。また、幕末から明治にかけて歴史を彩った物語が沢山残っている所でもあります。

JR品川駅から品川宿内の本陣跡などをたどり、品川の観音様として知られた品川寺、紅葉の名所として名高い海晏寺、土佐藩が品川の防衛のため築いた浜川砲台など、街道の面影を感じながら北品川を歩きます。

3月13日、18日、21日

六郷の渡しから鶴見神社へ 

川崎宿江戸から出て最初の大きな川は六郷川(多摩川)でした。ここでは、川会所や川高札があって船を利用した船渡しが行われていました。新六郷橋際で、かつての「六郷の渡し」に想いをはせ、田中本陣跡や京方見付など川崎宿内を経て、芭蕉が弟子たちと別れを惜しんで詠んだという芭蕉句碑などをガイドしながら歩きます。

 

4月10日 、15日、18日

浦島などの伝説と開国にゆれた 神奈川宿 

神奈川宿は、浦島太郎、滝の川の河童などにまつわる伝説と、又、ペリーの黒船来航以降、横浜開港までの間、各国の領事館などが置かれた所です。オランダの領事館のあった長延寺跡を皮切りに 、浦島伝説の残る慶運寺、アメリカ領事館が置かれていた本覚寺、神奈川台関門跡などを歩きます。